アトピー性皮膚炎とはアトピー素因や気管支喘息素因やアレルギー性鼻炎素因、結膜炎などのアレルギー素因、
IgE抗体(免疫グロブリンE)を生産しやすい体質を持っている人が、ダニやほこり、カビ、発汗などの皮膚刺激や
ストレス、偏った食事などの生活習慣が加わる事により強い痒み、皮膚の炎症、乾燥などの症状が現れて、
これが憎悪と寛解を繰り返す皮膚病です。

この病気は乳幼児時期に発症し、強い痒みが主な症状で調子が悪くなったり、調子が良くなったりを繰り返す
皮膚病です。

症状は乳幼児期に解消される場合もありますが成人期に再発したり、気管支喘息や結膜炎アレルギー性鼻炎など
と一緒に発症する場合もあります。

その他にこの病気は日本だけではなく世界中で患者数が増加しており、今現在決定的な原因が判らず、世界各国
で研究が進んでいます。いずれにしてもこの病気は根気強く治療していく事が大事です。



アトピー性皮膚炎の原因としてアトピー体質の遺伝的要素を持つ人が次のようなアレルギーの原因(アレルゲン)にさらされる事に
より発症すると言われます。

@ ダニ(ダニアレルゲン)
最近の住宅は機密性が高くなりダニが繁殖しやすい環境になっています。繁殖したダニの死骸を体内に取り込むでアレルギー症状
が起こります。
アトピー性皮膚炎が大人に増えているのはダニの影響が大きいようです。(例:コナヒョウダニ、ヤケヒョウダニなど)

A 動物の毛(動物上皮アレルゲン)
近年ペットを家庭の室内で飼う家庭が増えてきており、そのペットの毛やペットに繁殖したダニやダニの死骸を体内に取り込むことに
よりアレルギー症状が起こります。(例:犬、猫の毛や犬、猫に繁殖したダニ、ダニの死骸)

B 食物(食物アレルゲン)
赤ちゃんのアレルギーの原因は食物が原因の場合が多く、主に乳幼児はタンパク質の消化力が弱くタンパク質が十分に消化されず
に腸管壁を通過してしまう事が多く、それが原因と考えられています。

他に母乳で赤ちゃんを育てている場合は母親は赤ちゃんのアトピーを発症させる食物を食さないでください。
母親が食した成分が母乳に含まれて赤ちゃんにアレルギー発症などの悪影響を与える場合があるからです。
(例:ミルク、卵白、小麦、米、大豆、トウモロコシ、蕎麦、胡麻など)

C 花粉(花粉アレルゲン)
花粉アレルゲンになる植物の花粉の飛ぶ季節のみにアトピー性皮膚炎の症状が出る場合があります。
(例:ブタクサ、スギ、ヨモギなど)

D カビ・(真菌)(真菌アレルゲン)
家の中が快適な温度、湿度に保たれるようになりカビが生息しやすい環境になっています。カビだけではなくその胞子もアレルゲンに
なります。(例:カンジタ、ペニシリウム、クラドスポリウムなど)
その他にも皮膚を悪化させる原因として洗剤(シャンプー、リンスなど)、衣類の刺激、皮膚を掻く、ストレス、トビヒなどの感染症
があります。




アトピー性皮膚炎は年齢によって症状の出る部位や皮膚の状態が異なります。
○乳児・・・主に顏に出やすいようです。よだれやミルクなどの刺激により口の周り、頬、首にジクジクした発疹が繰り返し出て、
それが全身に広がる事もあるようです。

○幼児、小児・・・運動が活発になる時期で汗をかくやすくなります。その汗が原因で肘や膝の内側に発疹が出やすいようです。
又、皮膚は乾燥している事が多いです。

○成人・・・全身の皮膚に発疹が出て、乾燥した状態になります。色素沈着を起こしたり、顏が赤くなったり擂る事があります。
中々治りにくく、重症な場合が多いです。




●ダニやハウスダストを取り除く為にこまめに掃除したり、窓を全開にして空気の入れ替えを行い、部屋の中を清潔に保ちましょう。
(テレビなどで花粉の飛散量が少ない時に窓を開けましょう。)

●ペットはペット自身の毛がアレルゲンとなる為避けましょう。

●衣類は刺激になりやすい毛糸を避け綿類にしましょう。布団や毛布や枕は天気に良い日にこまめに干し、ダニを除去しましょう。

●甘い物の摂りすぎや添加物等に注意して栄養のバランスの摂れた食生活を送りましょう。
(食物アレルギーの場合はアレルギーの原因となる食物は食べないようにしましょう。)

●身体を清潔にしましょう。(汗、垢、ふけ等は痒みを悪化させます。)
患部を洗う場合はゴシゴシ擦るのではなく石鹸を泡立てて、その泡立てた泡で優しく洗いましょう。

●日傘や帽子等で紫外線を防ぎましょう。

●ストレスを取り除きましょう。出来るだけストレスを溜めないようにしましょう。




西洋薬での治療は主にステロイド外用剤などが使われ非常に効果的な結果を残していますが、この方法では完治できない事が
少なくありません。

漢方には標本同治という考え方があります。
「身体が痛い」、「胃が重苦しい」、「咳が出る」、「身体が痒い」などの比較的新しい症状を治療する方法を標治法と言い、
「長年胃が重苦しい」、「慢性的な肩の痛みがある」、「痒みが長く続いている」などの慢性的な症状を治療し、体質改善を行う方法
本治法と言います。
標本同治は一つ又は数種類の漢方薬で標治法と本治法を同時に行い、症状の軽減と病気になりにくい体質改善を行う治療方法です。

西洋医学では症状を取り除く標治法は色々とあるが病気になりにくい体質を作る本治法といえる薬は余り無く、漢方ならではの
治療方法と言えます。

漢方では必ずしもアトピー性皮膚炎と言う病名にとらわれず身体全体の病気として考えて、その人、その人の体力や体質、症状に
応じて漢方処方を決め、皮膚症状を改善する事に加え、歪んだ体質を正常に戻す体質改善や再発予防も治療の目的の一つと
考えます。

漢方では「寒・熱」、「気・血・水」の考え方があり、これらを考慮して漢方処方を決めます。
例として
熱感や赤みが強く、咽喉や口が非常に乾燥する場合・・・熱証
手足が冷たい、肌が乾燥するなどの場合・・・寒証

@・・・気力が無い、やる気が出ない、疲れやすい、食欲が無い、イライラするなどの場合・・・気虚気うつ気逆などの気の病

A・・・生理不順、生理痛がひどい、肌に弾力や潤いが無い、肌が黒ずむなどの場合・・・オ血、血の道証、血虚などの血の病

B・・・肌がジュクジュクしている、浮腫、排尿異常、多汗、眩暈、下痢が多いなどの場合・・・水毒痰飲)、水滞などの水の病
などの症状を観察、考慮して漢方処方を決めます。

漢方治療の場合その人の皮膚状態が
@急性湿疹か慢性湿疹か

A皮膚の状態は乾性(乾燥タイプ)か湿性(湿潤タイプ、脂漏性湿疹)かカサブタ(痂皮)があるか皮膚が粉状(鱗屑)であるか

B痒みが強いかその痒みを我慢できるか

C患部が熱を持って赤い(紅班)か水泡や小さなブツブツ(小水疱)があるか

D胃腸の働きは普通か弱いか
などの症状と「虚・実」、「気・血・水」などの身体全体の状態を考えて一人、一人の証を診断し、漢方処方を決めます。

主な症状として

○炎症や熱を感じる場合は石膏や黄連、黄ゴンなどの清熱剤が配合された漢方処方を用いたり、
漢方処方に石膏を加えたりします。
(白虎加人参湯、消風散、越婢加述湯、黄連解毒湯、黄連解毒湯加石膏など)

○痒みが強い場合は痒みを抑える生薬が配合された漢方処方を用います。
(黄連解毒湯、温清飲、温清飲加荊芥連翹、治頭瘡一方、清上防風湯、三黄瀉心湯、十味敗毒湯、白虎加人参湯、消風散、
当帰飲子、梔子柏皮湯、竜胆瀉肝湯など)

○便秘がある場合は場合は大黄が配合された漢方処方を用いたり、大黄を加えます。
(治頭瘡一方、茵チン蒿湯、三黄瀉心湯、黄連解毒湯加大黄など)

○患部から膿が出ている場合は解毒作用のある漢方処方を用い、皮膚の傷口から細菌が体内に
入りリンパ節が腫れた場合は柴胡が配合された漢方処方を用います。
(十味敗毒湯、十味敗毒湯加連翹、防風通聖散、荊芥連翹湯、茵チン蒿湯、消風散、大柴胡湯、柴胡桂枝湯、小柴胡湯など)

○胃腸の働きが悪い場合は弱った胃腸の機能を正常に近づけ、免疫力を高める漢方処方(補気剤)を用います。
(小建中湯、黄耆建中湯、桂枝加黄耆湯、補中益気湯、半夏瀉心湯など)

○気管支喘息やアレルギー性鼻炎など他のアレルギー疾患を併発している場合はアレルギー体質を改善する作用のある漢方
処方を用います。(十全大補湯、苓甘姜味辛夏仁湯、六君子湯、四君子湯など)

○肌がカサカサして乾燥している場合は当帰、地黄を配合している四物湯や四物湯と合方された漢方処方(補血剤)を用います。
(四物湯、温清飲、荊芥連翹湯、当帰飲子、柴胡清肝湯、十全大補湯、竜胆瀉肝湯など)

○血液の循環が悪い、血行が悪い場合は駆オ血作用のある漢方処方(駆オ血剤)を用います。
(桂枝茯苓丸、桃核承気湯、大黄牡丹皮湯、当帰芍薬散など)



実証
   白虎加人参湯
(ビャッコカニンジントウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚は潤いがあって汗を多くかくが、身体の内部から熱感が溢れ出るような感じがする。身体が汗を
出そうとするので口渇又は煩渇(冷水を好む)、舌乾燥がある。皮膚には痒みがあり、耐えられないくらい
の痒さである。その痒みは体内の熱感や汗が原因である。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じや発赤、充血、紅斑があり、夏場や暑い時期
に汗をかくと汗が刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通か丈夫で咽喉や口が非常に渇き、水分を欲し大量に飲む。
1回の尿量は多く、汗をたくさんかく。

参考・・・この処方は清熱剤で白虎湯に人参を加えた処方で、他に桂枝を加えた白虎加桂枝湯があります。
(白虎湯は白虎加人参湯より体液欠乏が軽い場合に用いますが、余り用いられる処方ではありません。)

白虎湯には火照り、患部の熱、身体内部から溢れ出るような熱(身熱)、血熱、口渇、舌乾燥を取る石膏、
知母が含まれており、数多くある漢方処方の中で石膏の配分量が一番多い漢方処方です。

(この処方は清熱作用が強く、冷え症の人が長期服用又は短期服用で身体を冷やし過ぎる場合が
あります。冷え症の人で顏や身体の赤みがひどい、熱感がひどいなど症状がある時に頓服薬として服用
する方法もあります。)

頭部や顔面に熱感を感じる場合は白虎加桂枝湯を用います。

  治頭瘡一方
(ヂヅソウイッポウ)

(別名 大キュウ黄湯)
(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は頭部、顔面に落屑(らくせつ)、ただれ(びらん)などの症状がひどく、痒みがあり、耐えられ
ないくらいの痒さである。その痒みは体内の熱感や汗が原因である。他に発赤、丘疹、水疱、滲出液、
化膿を伴うなどの症状が多いです。
特にこの症状は乳幼児や子供に多く診られます。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じや発赤、充血、紅斑があり、夏場や暑い時期
に汗をかくと汗が刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通かやや弱い人で、アトピーの症状を悪化させる便秘傾向の人に効果があります。

参考・・・この処方には肌の毒や水毒を取り去る作用や痒みを抑える大黄、荊芥、連翹、忍冬が含まれて
います。
(この処方には大黄が含まれており、この処方を服用して下痢、軟便があれば大黄は除去します。)

この処方は頭部や顔面に症状が現れる者に多く用いられ、乳幼児や子供のアトピーによく処方されます。
身体の火照り、熱感があれば石膏を加え、患部から分泌物があれば桔梗を加えます。

  消風散
(ショウフウサン)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果がありますが特に慢性湿疹に効果があります。

A皮膚の状態は痒みが強くその痒みの原因は体内の熱感や汗で、痒みに耐えられずに掻きむしり、
その患部からじゅくじゅくした分泌物が出て、その分泌物が痂皮を形成します。

他にのぼせ、局所の熱感、体内からの熱感(身熱)があり地肌は赤味を帯びて乾燥しており身体の内部
から熱感が原因で口渇、舌乾燥の症状が診られます。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じがあり、夏場や暑い時期に汗をかくと汗が
刺激となって症状を悪化する場合があります。

C胃腸の状態は普通か丈夫な場合に用います。便秘があれば大黄を加えます。

参考・・・この処方には清熱剤として火照り、患部の熱、血熱、口渇を取る石膏、知母、苦参と血燥を取る
当帰、地黄と痒みを取る荊芥、防風が含まれています。

熱感が強ければ石膏の量を増やしたり、痒みがひどい場合は連翹を加えたり荊芥の量を増やしたり、
患部から分泌物があれば桔梗を加えたりします。

  黄連解毒湯
(オウレンゲドクトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は発疹、口渇、舌乾燥があるが皮膚乾燥は無く、局所か身体全体に熱感、身熱があり
地肌は赤味を帯びている。

痒みは耐えられないくらいの痒みがあり、その痒みの原因は体内の熱感や汗が原因と思われ、痒い部分
を掻くと皮膚から粉がこぼれたり、掻きすぎて出血する場合がある。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じや発赤、充血、紅斑があり、夏場や暑い時期
に汗をかくと汗が刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通か丈夫な場合に用います。便秘があれば大黄を加えます。

参考・・・この処方は清熱剤で、黄連解毒湯を構成している生薬は4種類しかないが、その4種類の生薬
には上焦中焦下焦三焦の解熱、清涼作用があり身体の火照りや熱感の解消、清涼作用、痒み解消
にも効果があります。

黄連解毒湯に荊芥、連翹、桔梗を加える事により痒みを抑えたり、患部からの分泌物を減少させたりして
皮膚症状改善にもっと効果あがります。
更に石膏を加える事により熱症状改善に更なる効果があります。

黄連解毒には「イライラする」、「気分が落ち着かない」などの気逆を伴ったストレスを抑える作用があり、
ストレスを抑える事により心理的な面からも治療を行います。

   三黄瀉心湯
(サンオウシャシントウ)
(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は発疹、口渇、舌乾燥があるが皮膚乾燥は無く、局所か身体全体に熱感、身熱があり地肌
は赤味を帯びている。
痒みは耐えられないくらいの痒みがあり、その痒みの原因は体内の熱感や汗が原因と思われ、痒い部分
を掻くと皮膚から粉がこぼれたり、掻きすぎて出血する場合がある。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じがあり、夏場や暑い時期に汗をかくと汗が
刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通か丈夫で便秘の傾向がある場合に用います。

参考・・・この処方は大黄、黄ゴン、黄連などの3種類の「黄」と言う名前がつく生薬で構成されているので
三黄瀉心湯と言います。
清熱剤として皮膚の熱感が甚だしい時は三黄瀉心湯より黄連解毒湯のほうが効果的と思います。
この処方は煎じて服用するのではなく、振り出して服用するので手間がかからない処方と言えます。
(この処方には大黄が含まれており。、この処方を服用して下痢、軟便があれば大黄は除去します。)

   清上防風湯
(セイジョウボウフウトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。(特に慢性疾患に効果があります。)

A皮膚の状態は上焦に発疹、痒み、のぼせ、赤ら顔、顔面や頭部の熱感や炎症や患部の化膿などの症状
が診られる。

B痒みは余りひどくないが顔面や頭部に熱感や炎症が診られ、患部からも化膿や分泌物が診られる。

C胃腸の状態は普通か丈夫である。(便秘傾向があれば大黄を加えます。)

参考・・・この処方は黄連解毒湯と同じように清熱剤として黄連、黄ゴン、山梔子などの煩熱を取り除く
生薬と、桔梗、連翹、荊芥などの解毒剤が一緒に含まれており、解熱と解毒には非常に効果のある処方と
言えます。

  茵チン蒿湯
(インチンコウトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。(特に急性疾患に効果があります。)

A皮膚の状態は甚だしい痒みがあり頭部や顔面に汗をかき、体内から湧き出るような熱感が原因で口渇
や舌乾燥がありのぼせ、赤ら顔、顔面や頭部の熱感や炎症を感じます。

B痒みは甚だしく耐え難い場合が多いです。

C胃腸の状態は普通か丈夫なほうであるが便秘と小便不利の症状が診られます。

参考・・・この処方は黄疸を解消させる処方で有名ですが裏熱が原因の皮膚疾患に効果があり、
茵チン蒿湯を構成している茵チン蒿、山梔子は共に消炎利尿作用があり、大黄は緩下消炎作用があり
これらの生薬が体内にこもっている熱を解消します。
(この処方には大黄が含まれており、この処方を服用して下痢、軟便があれば大黄は除去します。)

  大柴胡湯
(ダイサイコトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は痒みが強く滲出液が多く出る、掻きすぎた皮膚の傷口からバイ菌が侵入してリンパ節が
腫れて患部が赤く厚くなっている。

Bリンパ節の腫れは頚部、腋下、鼠径部に多く診られる。

C胃腸の状態は普通か丈夫なほうである。

参考・・・柴胡が含まれている漢方処方には患部を掻きすぎて傷口からバイ菌が侵入してリンパ節が
腫れている人のリンパ球の状態を正常にする効果と、精神的なストレスや不安感で皮膚状態が悪化した
場合に柴胡剤によるストレス緩和作用と、柴胡にはステロイドの副作用軽減、ステロイド強化作用が
あります。

(この処方には大黄が含まれており、この処方を服用して下痢、軟便があれば大黄は除去します。)

  葛根湯
(カッコントウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は頭部や顔面、患部に熱感や炎症があり、汗を余りかかずに皮膚は乾燥しており、
まれに患部から分泌物が出る場合もあります。

B痒みは余りひどくないが顔面や頭部に熱感や炎症が診られ、稀に患部からも化膿や分泌物が診られる。

C胃腸の状態は普通か丈夫なほうである。

参考・・・葛根湯は風邪薬として有名であるが吉益東洞の流派は皮膚病に葛根湯をよく用いており、
一度試してみる価値のある処方である。
患部から分泌物が多く出る場合は茯苓と白朮を加え、痒みと熱があれば石膏を加え、手足に冷えを感じる
場合は附子を加えます。

  越婢加述湯
(エッピカジュツトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。
(特に急性疾患に効果があります。)

A皮膚の状態は頭部や顔面に汗をかき、その汗が痒みの原因で、痒みに耐えられずに掻きむしり、
その患部からじゅくじゅくした分泌物が出て、その分泌物が痂皮を形成します。他に口渇や舌乾燥、
小便不利があります。

B痒みは甚だしく耐え難い場合が多いです。

C胃腸の状態は普通か丈夫なほうであるが小便不利の症状が診られます。

参考・・・この処方は水毒が原因の裏水が体表に現れて大量の発汗、発汗による口渇、小便不利の症状が
起こります。この処方に含まれている麻黄と石膏は発汗と滲出性炎症を抑え、白朮は裏水を取り去ります。

  半夏瀉心湯
(ハンゲシャシントウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。(特に胃腸の働きが低下している場合に効果があります。)

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。漢方では皮膚症状、
内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は身体の免疫システムが変調をきたす事により起こります。

動物は食物を胃腸で消化・吸収することにより免疫力やエネルギーに変えます。
しかし「胃腸が重苦しく食欲が無い」、「下痢や軟便が続く」、「胸焼けやゲップが出る」などの胃腸の調子が
弱っていると消化・吸収力が低下して免疫力も低下します。

半夏瀉心湯には上焦と中焦の血熱や血煩を取り去る黄連と黄ゴン、胃内停水を取り除く半夏と乾姜などが
含まれており、気虚が原因で弱った胃腸の働きを正常にして免疫システムも正常に戻す作用があります。

  大黄牡丹皮湯
(ダイオウボタンピトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は血液の循環が悪くなる(オ血)症状があれば悪化する傾向があります。
オ血が原因で肌荒れ、肌の黒ずみ、肌の乾燥、生理不順などの症状が現れます。

大黄牡丹皮湯にはオ血が原因の生理不順、便秘、肌荒れ、皮膚乾燥などを治療する効果があります。
大黄と芒硝は体内の病毒を体外に排泄させる作用があり、桃仁、牡丹皮、冬瓜子は滞った血液の循環を
改善して肌に潤いとホルモンのバランスを整えます。

   桃核承気湯
(トウカクジョウキトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は血液の循環が悪くなる(オ血)症状があれば悪化する傾向があります。
オ血が原因で肌荒れ、肌の黒ずみ、肌の乾燥、生理不順などの症状が現れます。

桃核承気湯にはオ血が原因の生理不順、便秘、肌荒れ、皮膚乾燥などを治療する効果があります。
大黄と芒硝は体内の病毒を体外に排泄させる作用があり、桃仁は滞った血液の循環を改善して肌に潤い
とホルモンのバランスを整えます。
桂枝はのぼせを取り去る作用があります。

桃核承気湯と大黄牡丹皮湯はよく似た処方ですが桃核承気湯はのぼせ、口渇などの上衝とイライラ感、
興奮、不眠などの精神疾患がある場合に用い、大黄牡丹皮湯は下腹部や下半身に炎症やオ血症状が
ある場合に用います。

中間証
  温清飲
(ウンセイイン)
(四物湯と黄連解毒湯の
合法)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は黄連解毒湯で書いた様に痒みが強くて発疹、口渇、舌乾燥、熱感のぼせ、イライラが
あり、他に四物湯で書いたように皮膚乾燥、生理不順、貧血傾向がある場合に用います。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じや発赤、充血、紅斑があり、夏場や暑い時期
に汗をかくと汗が刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通か丈夫な場合に用います。胃腸が弱い人が服用すると軟便、下痢の症状が診ら
れる場合があります。

参考・・・温清飲は四物湯と黄連解毒湯の合方で皮膚乾燥や生理不順などのオ血や血虚の症状を改善
する四物湯と痒み、血熱などの症状を改善する黄連解毒湯との二つの力で身体を潤し、身体の熱を取り
去ります。

温清飲はアレルギー体質改善を目的とする本治法の役割があります。

仮に血熱と痒みが強ければ石膏を加えた温清飲加石膏を用います。熱感は余り無いが痒みが強ければ
荊芥、連翹を加えた温清飲加荊芥、連翹を用います。

   升麻葛根湯
(ショウマカッコントウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。(特に急性疾患に効果があります。)

A皮膚の状態は熱感や炎症があり、その熱感の原因は体内からの熱感(身熱)と思われ、地肌は赤味を
帯びて乾燥しており身体の内部から熱感が原因で口渇、舌乾燥の症状が診られます。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じがある。発疹と痒みはまだ無く、症状が悪化
すれば診られる場合がある。

升麻葛根湯は風邪、水痘、麻疹、風疹などの症状によく用いられますが、皮膚炎で上記のような症状が
診られれば用いても良いと思います。

   十味敗毒湯
(ジュウミハイドクトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。(特に慢性湿疹に効果があります。)

A皮膚の状態は患部に熱感や炎症があり、汗を余りかかずに皮膚は乾燥しており、まれに患部から
分泌物が出る場合もあります。痒みは非常に強く、掻きすぎた皮膚の傷口からバイ菌が侵入してリンパ節
が腫れて患部が赤く厚くなっている場合もあります。
皮膚疾患の症状は慢性化している事が多いです。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じがあり、夏場や暑い時期に汗をかくと汗が
刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通か丈夫です。

参考・・・柴胡が含まれている漢方処方には患部を掻きすぎて傷口からバイ菌が侵入してリンパ節が
腫れている人のリンパ球の状態を正常にする効果と、精神的なストレスや不安感で皮膚状態が悪化
した場合に柴胡剤によるストレス緩和作用と、柴胡にはステロイドの副作用軽減、ステロイド強化作用
があります。

十味敗毒湯に含まれる桔梗、川キュウには排膿、解毒作用があり、桜皮、荊芥、防風は痒みを抑え、
解毒させます。

十味敗毒湯は主に慢性の発疹によく使われ、症状としては患部の痒みが強くて発赤を伴っており、
その痒みが強い部分をよく掻き、掻きすぎて分泌物が出る場合も多くあります。
十味敗毒湯には解毒の効と体質改善の効があり、病気の治療と再発予防に非常に優れています。

十味敗毒湯はアレルギー体質改善を目的とする本治法の役割があります。

○ 痒みの強い時に連翹を加える事があります。(十味敗毒湯加連翹)
○ 熱感が強い時は石膏を加えます。(十味敗毒湯加石膏)
○ 便秘があれば大黄を加えます。(十味敗毒湯加大黄)

   荊芥連翹湯
(ケイガイレンギョウトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。(特に慢性湿疹に効果があります。)

A皮膚の状態は黄連解毒湯で書いた様に痒みが強くて発疹、口渇、舌乾燥、熱感、のぼせ、イライラが
あり、他に四物湯で書いたように皮膚乾燥、生理不順、貧血傾向がある場合に用います。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じや発赤、充血、紅斑があり、夏場や暑い時期
に汗をかくと汗が刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通か丈夫な場合に用います。胃腸が弱い人が服用すると軟便、下痢の症状が診ら
れる場合があります。

参考・・・荊芥連翹湯は四物湯と黄連解毒湯の合方で他に荊芥、連翹、防風、桔梗などの排膿、痒みを
抑える生薬やリンパ球を正常にする柴胡や他の生薬を含んでおり、皮膚乾燥や生理不順などのオ血や
血虚の症状を改善する四物湯と痒み、血熱などの症状を改善する黄連解毒湯や他の生薬との力で身体を
潤し、身体の熱を取り去り、病気の治療と再発予防に非常に役立ちます。

荊芥連翹湯はアレルギー体質改善を目的とする本治法の役割があります。

  小柴胡湯
(ショウサイコトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は痒みが強く滲出液が多く出る、掻きすぎた皮膚の傷口からバイ菌が侵入してリンパ節
が腫れて患部が赤く厚くなっている。

Bリンパ節の腫れは頚部、腋下、鼠径部に多く診られる。

C胃腸の状態は普通か丈夫なほうである。

参考・・・柴胡が含まれている漢方処方には患部を掻きすぎて傷口からバイ菌が侵入してリンパ節が
腫れている人のリンパ球の状態を正常にする効果と、精神的なストレスや不安感で皮膚状態が悪化した
場合に柴胡剤によるストレス緩和作用と、柴胡にはステロイドの副作用軽減、ステロイド強化作用が
あります。

  柴胡桂枝湯
(サイコケイシトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は痒みが強く滲出液が多く出る、掻きすぎた皮膚の傷口からバイ菌が侵入してリンパ節が
腫れて患部が赤く厚くなっている。

Bリンパ節の腫れは頚部、腋下、鼠径部に多く診られる。

C胃腸の状態は普通か丈夫なほうである。

参考・・・柴胡が含まれている漢方処方には患部を掻きすぎて傷口からバイ菌が侵入してリンパ節が
腫れている人のリンパ球の状態を正常にする効果と、精神的なストレスや不安感で皮膚状態が悪化した
場合に柴胡剤によるストレス緩和作用と、柴胡にはステロイドの副作用軽減、ステロイド強化作用が
あります。

   桂枝茯苓丸
(ケイシブクリョウガン)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は血液の循環が悪くなる(オ血)症状があれば悪化する傾向があります。
オ血が原因で肌荒れ、肌の黒ずみ、肌の乾燥、生理不順などの症状が現れます。

桂枝茯苓丸には下腹部(卵巣や子宮周辺)に出来るオ血が原因の生理不順、無月経、月経過多、便秘、
肌荒れ(さめ肌)、皮膚乾燥などを治療する効果があります。

桃仁と牡丹皮は駆オ血剤として体内に停滞している血(血滞)の循環を改善して肌に潤いとホルモンの
バランスを整える作用があり、桂枝には上焦にある気を体全体にめぐらす作用があり、芍薬は筋肉の緊張
をほぐし、茯苓は体内水分量を調整します。

   竜胆瀉肝湯
(リュウタンシャカントウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は黄連解毒湯で書いた様に痒みが強くて発疹、口渇、舌乾燥、熱感、のぼせ、イライラが
あり、他に四物湯で書いたように皮膚乾燥、生理不順、貧血傾向がある場合に用います。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じや発赤、充血、紅斑があり、夏場や暑い時期
に汗をかくと汗が刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通か丈夫な場合に用います。胃腸が弱い人が服用すると軟便、下痢の症状が診ら
れる場合があります。

参考・・・竜胆瀉肝湯は四物湯と黄連解毒湯の合方に痒みを抑える連翹、防風や他の生薬を加え、皮膚
乾燥や生理不順などのオ血や血虚の症状を改善する四物湯と痒み、血熱などの症状を改善する
黄連解毒湯や他の生薬との力で身体を潤し、身体の熱を取り去ります。

竜胆瀉肝湯はアレルギー体質改善を目的とする本治法の役割があります。

  温経湯
(ウンケイトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は血液の循環が悪くなる(オ血)症状があれば悪化する傾向があります。
オ血が原因で肌荒れ、肌の黒ずみ、肌の乾燥、生理不順などの症状が現れます。

温経湯は血虚が原因の貧血、月経不順、下半身の冷え、掌の煩熱、唇や口内の乾燥などを治療します。

温経湯に含まれる当帰、芍薬、川キュウ、牡丹皮は駆オ血剤として血虚を治療し、肌に潤いとホルモンの
バランスを整えます。
阿膠、麦門冬は乾燥した肌に潤いを与え、呉茱萸、生姜、桂枝は身体を温め、人参、甘草は気虚と体力を
補います。

 梔子柏皮湯
(シシハクヒトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

A皮膚の状態は痒みが強くその痒みの原因は体内の熱感や汗で、痒みに耐えられずに掻きむしり、
その患部からじゅくじゅくした分泌物が出て、その分泌物が痂皮を形成します。
他にのぼせ、局所の熱感、体内からの熱感(身熱)があり地肌は赤味を帯びて乾燥しており身体の内部
から熱感が原因で口渇、舌乾燥の症状が診られます。

B患部に局所的灼熱感を感じたり、体内に熱がこもった感じがあり、夏場や暑い時期に汗をかくと汗が
刺激となって症状を悪化する場合がある。

C胃腸の状態は普通か丈夫な場合に用います。便秘があれば大黄を加えます。

参考・・・この処方は黄連解毒湯から黄連、黄ゴンを取り出して甘草を加えた処方で症状は黄連解毒湯、
消風散、治頭瘡一方と同じに身熱が原因の皮膚の痒み、皮膚の熱感を取り除きます。
特に顏や首の周りにジクジクした湿疹に効果があります。

  防風通聖散
(ボウフウツウショウサン)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

Aこの処方は体内に停滞している毒物を皮膚、泌尿器、消化器を通して体外に排泄させる
解毒剤として用いられます。
体内の毒は
@ 食毒

A 風毒
B 水毒
などが体内毒といわれ、これらを総じて臓毒と言います。

防風通聖散には
食毒を取り除く大黄、芒硝、甘草、白朮、滑石
風毒を取り除く麻黄、防風、生姜、荊芥、連翹
水毒を取り除く白朮、滑石
が含まれています。
(この処方には大黄と芒硝が含まれており、軟便又は下痢便になる恐れがあります。)

虚証
 当帰飲子
(トウキインシ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。(特に慢性湿疹に効果があります。)

A皮膚の状態は患部に熱感や炎症があり、汗を余りかかずに皮膚は乾燥しており、まれに患部から
分泌物が出る場合もあります。痒みは非常に強く、掻きすぎた皮膚の傷口からバイ菌が侵入してリンパ節
が腫れて患部が赤く厚くなっている場合もあります。
皮膚疾患の症状は慢性化している事が多いです。

B皮膚が乾燥しており、発赤も少ないが痒みは強く感じる。

C胃腸の状態は普通か丈夫で貧血傾向がある場合に用います。胃腸が弱い人が服用すると軟便、下痢
の症状が診られる場合があります。

参考・・・当帰飲子は四物湯に加味した処方で、この処方は
@ 温清飲や消風散とは逆で熱(血熱)が無い(つまり血虚
A 皮膚は乾燥している。(血燥)まれに隆起物を見つけることが出来る。
B 痒みが強く、この痒みの原因は血虚と血燥である。
C 患者は老人や虚弱者が多い。
などの症状に効果があり、当帰飲子には解毒の効と体質改善の効があり、病気の治療と再発予防に非常
に優れています。

当帰飲子は血虚と血燥を治療する四物湯と痒みを抑える疾藜子、荊芥、防風が含まれています。

当帰飲子はアレルギー体質改善を目的とする本治法の役割があります。

   小建中湯
(ショウケンチュウトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。
(特に胃腸の働きが低下している場合に効果があります。)

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は身体の免疫システムが変調をきたす事により起こります。

動物は食物を胃腸で消化・吸収することにより免疫力やエネルギーに変えます。
しかし「胃腸が重苦しく食欲が無い」、「下痢や軟便が続く」、「胸焼けやゲップが出る」などの胃腸の調子
が弱っていると消化・吸収力が低下して免疫力も低下します。

小建中湯は気力も体力も余り無い虚弱な人で疲れやすい、疲労倦怠感がある、腹痛が多い、血色が悪い
などの症状を改善します。

小建中湯は主にアトピーを患った虚弱小児によく用いられ、虚弱小児の体質改善にも役立ちます。

   黄耆建中湯
(オウギケンチュウトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。
(特に胃腸の働きが低下している場合に効果があります。)

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は身体の免疫システムが変調をきたす事により起こります。

動物は食物を胃腸で消化・吸収することにより免疫力やエネルギーに変えます。
しかし「胃腸が重苦しく食欲が無い」、「下痢や軟便が続く」、「胸焼けやゲップが出る」などの胃腸の調子
が弱っていると消化・吸収力が低下して免疫力も低下します。

黄耆建中湯は小建中湯と同様に気力も体力も余り無い虚弱な人で疲れやすい、疲労倦怠感がある、
腹痛が多い、血色が悪いなどの症状を改善します。

黄耆建中湯は小建中湯と同様に主にアトピーを患った虚弱小児によく用いられ、虚弱小児でよく汗をかく
場合に用います。また、虚弱小児の体質改善にも役立ちます。

  柴胡清肝湯
(サイコセイカントウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。
(特に胃腸の働きが低下している場合に効果があります。)

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は身体の免疫システムが変調をきたす事により起こります。

動物は食物を胃腸で消化・吸収することにより免疫力やエネルギーに変えます。
しかし「胃腸が重苦しく食欲が無い」、「下痢や軟便が続く」、「胸焼けやゲップが出る」などの胃腸の調子
が弱っていると消化・吸収力が低下して免疫力も低下します。

柴胡清肝湯は四物湯と黄連解毒湯の合方に解熱と解毒作用のある桔梗、牛蒡子や清涼感のある薄荷や
乾燥を防ぎ解毒作用のあるカ楼根を加え、皮膚乾燥や生理不順などのオ血や血虚の症状を改善する
四物湯と痒み、血熱などの症状を改善する黄連解毒湯や他の生薬との力で身体を潤し、身体の熱を
取り去ります。

柴胡清肝湯は主に小児に用いられる場合が多く、「食べ物の好き嫌いが多い」、「神経質でいつもくよくよ
したり、イライラしたりする」などの子供の腺病質の体質改善薬として用いられます。

   当帰芍薬散
(トウキシャクヤクサン)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は血液の循環が悪くなる(オ血)症状があれば悪化する傾向があります。
オ血が原因で肌荒れ、肌の黒ずみ、肌の乾燥、生理不順などの症状が現れます。

当帰芍薬散は血虚と水毒が原因の貧血、腹痛、月経不順、月経痛、子宮不正出血、下半身の冷え、
全身倦怠感、めまい、頭重などを治療します。
当帰芍薬散に含まれる当帰、芍薬、川キュウは駆オ血剤として血虚を治療し、肌に潤いとホルモンの
バランスを整えます。
白朮、茯苓、沢瀉は体内の停水を取り去り、利尿へと導きます。

   十全大補湯
(ジュウゼンタイホトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。
(特に胃腸の働きが低下している場合に効果があります。)

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は身体の免疫システムが変調をきたす事により起こります。

動物は食物を胃腸で消化・吸収することにより免疫力やエネルギーに変えます。
しかし「胃腸が重苦しく食欲が無い」、「下痢や軟便が続く」、「胸焼けやゲップが出る」、「冷たい食物より
温かい食物を好む」などの胃腸の調子が弱っていると消化・吸収力が低下して免疫力も低下します。
これらが低下すると皮膚の潤い低下、貧血、全身の機能低下などの症状も診られます。

十全大補湯は下記で述べた四物湯と四君子湯の合方(合方名 八珍湯)で、それに黄耆と桂枝を加えた
処方で、身体から不足している気・血を補う役割があります。
(参考・・・補中益気湯は気の症状を改善します。)
十全大補湯に含まれる人参、甘草、茯苓、白朮は気を補い、当帰、地黄、川キュウ、芍薬は駆オ血剤と
して血虚を治療し、肌に潤いとホルモンのバランスを整えます。
黄耆と桂枝はこれらの作用を助けます。

  補中益気湯
(ホチュウエキトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。
(特に胃腸の働きが低下している場合に効果があります。)

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は身体の免疫システムが変調をきたす事により起こります。

動物は食物を胃腸で消化・吸収することにより免疫力やエネルギーに変えます。
しかし「胃腸が重苦しく食欲が無い」、「下痢や軟便が続く」、「胸焼けやゲップが出る」「冷たい食物より
温かい食物を好む」、「全身に倦怠感がある」、「頭痛や微熱、盗汗などがある」などの症状で胃腸の調子
が弱っていると消化・吸収力が低下して免疫力も低下します。これらが低下すると皮膚の潤い低下、貧血、
全身の機能低下などの症状も診られます。

補中益気湯は気虚が原因の全身倦怠感、食欲不振、頭痛、盗汗、子供の腺病質体質などを治療します。
補中益気湯に含まれる人参、甘草、陳皮、白朮は健胃剤として胃腸機能を治療します。
当帰と黄耆は貧血を補い、肌に潤いと体内ホルモンのバランスを整えます。
柴胡と升麻は体内の熱を取り去り、疲れた身体を元気な方向へ導きます。

  四君子湯
(シクンシトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。
(特に胃腸の働きが低下している場合に効果があります。)

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は身体の免疫システムが変調をきたす事により起こります。

動物は食物を胃腸で消化・吸収することにより免疫力やエネルギーに変えます。
しかし「胃腸が重苦しく食欲が無い」、「下痢や軟便が続く」、「胸焼けやゲップが出る」「冷たい食物より
温かい食物を好む」、「全身に倦怠感がある」、「頭痛や微熱、盗汗などがある」などの症状で胃腸の
調子が弱っていると消化・吸収力が低下して免疫力も低下します。これらが低下すると皮膚の潤い低下、
貧血、全身の機能低下などの症状も診られます。

四君子湯は胃腸虚弱が原因の全身倦怠感、食欲不振、貧血、下痢、子供の腺病質体質などを治療
します。
四君子湯に含まれる生薬は4種類あり、4種類共に身体を温め、味は甘めの生薬が構成されています。
人参、甘草は健胃剤として胃腸機能を治療します。白朮と茯苓は胃内停水を取り去り、胃腸機能を
高めます。

  六君子湯
(リックンシトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。
(特に胃腸の働きが低下している場合に効果があります。)

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は身体の免疫システムが変調をきたす事により起こります。

動物は食物を胃腸で消化・吸収することにより免疫力やエネルギーに変えます。
しかし「胃腸が重苦しく食欲が無い」、「下痢や軟便が続く」、「胸焼けやゲップが出る」、「冷たい食物より
温かい食物を好む」、「全身に倦怠感がある」、「頭痛や微熱、盗汗などがある」などの症状で胃腸の調子
が弱っていると消化・吸収力が低下して免疫力も低下します。これらが低下すると皮膚の潤い低下、貧血、
全身の機能低下などの症状も診られます。

六君子湯は胃腸虚弱が原因の全身倦怠感、食欲不振、貧血、下痢、子供の腺病質体質などを治療
します。
六君子湯は四君子湯に二陳湯(構成生薬・・・陳皮、半夏、茯苓、生姜、甘草)を加えた処方で四君子湯は
胃腸虚弱の治療を行い、二陳湯は胃内停水を治療します。四君子湯に含まれる人参、甘草、白朮、
茯苓は健胃剤として胃腸機能を整えて消化吸収力を高めます。

四君子湯に陳皮、半夏、大棗、生姜を加える事により四君子湯より胃内停水を取り去る力が向上して、
さらに胃腸機能を高めます。

  四物湯
(シモツトウ)

(第2類医薬品)

この処方は
@急性湿疹、慢性湿疹の両方に効果があります。

参考・・・アトピー性皮膚炎の治療方法は皮膚症状だけで判断してはいけません。
漢方では皮膚症状、内臓の働き、精神の状態、血液の流れなどを考慮して処方します。

アトピー性皮膚炎は血液の循環が悪くなる(オ血)症状があれば悪化する傾向があります。
オ血が原因で肌荒れ、肌の黒ずみ、肌の乾燥、生理不順などの症状が現れます。

四物湯はオ血が原因の貧血や月経不順、月経痛、血の道、乾燥性皮膚病、血熱などを治療します。
四物湯は造血、滋潤作用のある当帰と地黄や血の循環を改善して血行を良くする芍薬、川キュウを配合
しています。


◎以上がよく使われる漢方処方で  煎じ薬1日分 約300円+税〜350円+税です。
                       粉末1日分 約210円+税〜350円+税です




重薬

(ジュウヤク)
(生薬名:ドクダミ)

(第3類医薬品)
全草にはイソクエルシトリン、クエルセチン等が含まれおり、これらの成分は
抗菌、解熱、解毒、消炎などの作用があり、症状としては皮膚疾患改善に
用いられます。

1日量約.10gを水600cc〜800ccで煎じてお茶代わりに常用します。
もっと詳しい内容はこちらをクリックしてください。
重薬(全草)
500g 1,500円+税

重薬(箱)
5gX24パック 500円+税
重薬(粉末)
500g 2,000円+税
ヨクイニン
(第3類医薬品)

種子にはコイキセノライド、でん粉、タンパク質、脂肪油等が含まれおり、
これらの成分は排膿、消炎、肌荒れ、滋養強壮などの作用があります。

1日量約.10g〜20gを水600cc800ccで煎じてお茶代わりに常用します。
もっと詳しい内容はこちらをクリックしてください。

ハトムギ(種子)
500g 400円+税
ハトムギ(粉末)
500g 900円+税
スイカズラ
(生薬名:金銀花)
(生薬名:忍冬)

(第3類医薬品)

金銀花(花蕾)や忍冬(茎葉)にはタンニン、サポニンのロニセリン、
イノシトール、リノレン酸等が含まれおり、これらの成分には消炎、解毒作用
があり、症状と
しては化膿性皮膚炎等に用います。

1日量約.10gを水600ccで煎じて1日2〜3回服用します。
又浴湯料としても用いられます。

金銀花(花蕾)
500g 4,000円+税
忍冬(茎葉)
500g 1,500円+税
オウバク
(生薬名:黄柏)

(第2類医薬品)

樹皮にはアルカロイドのベルベリン、苦味質の
オーバクノン等が含まれます。

煎じて飲むと健胃・整腸作用があり、浴湯料として
用いると殺菌、抗菌作用がある為、皮膚疾患に
効果があるようです。

黄柏(樹皮)
500g 2,000円+税
黄柏(粉末)
500g 2,500円+税

★紫雲膏(第2類医薬品): ・当帰、紫根、胡麻油、蜜蝋、豚脂が配合された軟膏です。
        ・当帰は排膿を良くし、皮膚をよく潤し、滋潤通和の剤で、
         紫根は解熱、解毒、殺菌の効があります。

        ・(小)350円+税、(中)500円+税、(お得な大)1,200円+税の物がございます。


★金銀花、忍冬、黄柏、ジュウヤク、ヨクイニンなどを組み合わせて入浴剤として試用されても良いです。

その人によって症状や体質は異なります。
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