<薬湯 松藤 松房> |
松房(まつぶさ)はマツブサ属ーまつぶさ科に属する植物で分布地として北海道から九州や
済州島などの山地に生える落葉つる植物です。
マツブサの名前の由来は蔓を切ったり、果実の匂いから松脂のような匂いがして、房が葡萄のように垂れ下がった
実り方をするので「マツブサ」とも言われます。
ウシブドウと呼ばれる由来ですが簿晩秋に果実が葡萄の房に似た房状に黒く熟するので
「ウシブドウ」と言われます。
江戸時代に活躍し日本最大の本草学者の小野蘭山が書いた「大和本草会職(1783年)」によると
「松房蔓ははなはだふときあり。皮は松の如く厚くして、鱗甲ありて柔なり。ゆえに紀州にてワタカズラと云う。
本心に松の臭あり。」と書かれています。
同じく、小野蘭山が書いた「本草網目啓蒙(1803年)」には
「実は熟して黒くなるゆえにウシブドウ、蔓を切れば松の気あり、ゆえにマツブサとし、そのほかマツブドウ、
ヤワラヅル、モチカズラの名をあげた。」と書かれています。
昔から東北地方などの雪深い地域では冬期の入浴料として用いられてきました。
余談・・・松房は昔はモクレン科に属していましたが、花粉の違いから現在ではマツブサ科となっています。
松藤についての詳しい内容は「生薬ー薬草ー松藤」をご覧になってください。 |
<薬効> |
マツブサに含まれる成分は精油成分のボルネオール、ベータ・ピネン、カジーネン、セスキテルペンなどが含まれて
おります。
これらの精油成分は血行促進、皮膚を刺激する作用があります。
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<使用方法> |
松房(松藤)30グラムを布袋に入れます。布袋に入れた松房(松藤)をそのまま浴槽に入れるか、
やかんかお鍋に布袋と水を入れ約10分程煮出し、煮出し終われば布袋ごと浴槽に入れて下さい。
(入浴中に布袋を揉むと成分がよく出ます。)
浴槽に入れる薬湯の他に部分湯と言う方法があり部分湯の代表が足湯と手湯です。
足湯は煮出した薬草を約40℃(やや熱め)に冷まし、風呂桶などに薬湯を入れ、その中に両足を入れ、
冷めたら差し湯をしながら約20分程入り、額に汗が出てくれば効果が現れてきます。
手湯は足湯と同じく約40℃ほどの薬湯に約20分程手を浸しながらマッサージを施し、手が温まってくれば
効果が現れてきます。 |
<注意事項> |
@本品は天然物(生薬)で性質上吸湿しやすいものがあります。
そのため保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
A開封後は直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。
B本品には品質保持の目的で脱酸素剤を入れておりますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
C幼児の手の届かない所に保管してください。
D他に容器に入れ替えないで下さい。(誤用の原因になったり品質が変わる場合があります。)
薬草の入浴剤の注意点
@・・・お風呂から出る時には必ず薬草のエキスをシャワーで洗い流して下さい。
薬草のエキスが身体に付着したままにしておくと人によって症状がひどくなる場合があります。
A・・・当日使った薬草の湯は翌日には使用しないでください。
当日使った入浴剤は必ず入浴後に処分してください。
B・・・お風呂の残り湯を洗濯機で使用する場合は衣類に薬草の色が付着する場合がありますので注意してください。 |
<お値段> |
日本産 松房(松藤)(第3類医薬品) 500グラム 1,800円+税
日本産 松房(松藤)(第3類医薬品) 30グラム(1パック) 100円 |
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