ある日アポロンは弓矢で遊んでいたエロス（別名エロース　愛の神です。エッチな神ではありません。）をからかいます。
（アポロンは強度な弓を引く力を持っており、エロスが持っている小さな弓を見てからかいました。）

ちなみにエロスは何故か子供の姿をしていますが、ギリシャ神話では誰よりも早く生まれていてアポロンよりかなり年上です。
「父ちゃん坊や」かもしれません。）

揶揄された事に激怒したエロスは、相手に恋する金の矢をアポロンに、逆に相手を疎む鉛の矢を近くで川遊びをしていた
ダフネにそれぞれ矢を放ちました。

金の矢で射られたアポロンはダフネの恋をし、様々な口説き文句を言いながら追いかけましたが、鉛の矢を射られたダフネは
アポロンを嫌うようになりました。
（ダフネは美少女でアポロンは男前ですが、現代的に言いますとアポロンは女子高生にストーカーをしているアイドルのようです。）

逃げるダフネに口説き文句を言いながら追うアポロン（他人から見れば変態です。）、ついにアポロンはペネイオス河畔まで
ダフネを追いつめましたが、ダフネはアポロンの求愛から逃れるために、父である河の神に自らの身を変える事を強く願いました。

ダフネの願いを聞き届けた父は、ダフネの体を月桂樹に変えました。あと一歩で手が届くところで月桂樹に変えられてしまった
ダフネの姿を見てアポロンはひどく悲しみました。
（ダフネも美しい身体を捨てて月桂樹になるとは・・・・）

そしてアポロンはその愛の永遠の証として月桂樹の枝から月桂冠を作り、永遠に身に着けました。
（ちなみにアポロンは美男子で沢山の恋愛物語があり、芸術、医術、狩猟の神などのパーフェクトな神様です。さすが太陽の神）
（この失恋がアポロン最初の失恋だそうです。）