心臓は常に収縮と拡張を繰り返して全身に血液を送っています。
その心臓の筋肉に酸素と栄養を送っているのは冠動脈です。

心筋梗塞は冠動脈の内腔が狭くなり、血液が十分送られず
心臓が一時的に酸素不足になる病態をいいます。
狭心症の最大の原因は動脈硬化です。

労作狭心症・・・・冠動脈の内腔に血中コレステロール等が沈着してアテローム動脈硬化
             (粥状動脈硬化)が形成され、冠動脈の内腔が狭くなります。
             その為十分な酸素が遅れない状態です。(階段を上ったり、
             重い荷物を持つ等の動作や精神的ストレスで誘発されます。)
            
安静狭心症・・・高血圧などによって冠動脈が異常に収縮して細くなり(攣縮)血流量が
             減少します。その為十分な酸素が送られない状態です。

             (睡眠中や安静時に発作が起きます。)

不安定狭心症・・アテロームの脂肪分が多く、崩れやすい状態です。
              又血栓が出来やすく、心筋梗塞に移行する危険性が高くなります。

              症状は締め付けられるような痛みや動悸、息切れ、眩暈等の発作の
              持続時間は短く、長くても15分以内です。狭心症で死に至る事は
              ありませんが、心筋梗塞を起こした人の約半数は狭心症の発作を何度
              も経験していることがわかっています。


             狭心症は冠動脈が動脈硬化の進行により血栓を形成する結果完全
              に閉鎖し血流が止まってしまう為、心臓が酸素不足で壊死してしまう
              状態です。
              症状は狭心症よりも強く締め付けられるような痛みがあり、
              発作の時間は持続的で長時間に及びます。失神、不整脈、呼吸困難等
              を伴う事が有ります。一般的に60歳代をピークとし、女性より男性に
              起こり易いと言われます。

心臓には血液を受け入れる右心房と左心房、血液を送り出す右心室、左心室があります。
これらがきちんとしたリズムで収縮することで、心臓は休むことなく全身に血液を送り出して
います。この規則的なリズムは右心室上部にある洞結節が関係しています。洞結節は1分間
に60〜80回の電気刺激を発生させて心臓を規則正しく収縮させています。

不整脈は大きく3つに分けられます。

期外収縮・・・・・・・心房や心室で余分な電気刺激が起きる為に一時的に脈が飛ぶ、
              脈が抜ける、ドキッとする等の症状を示します。

徐脈性不整脈・・・洞結節の機能低下によるものや、房室結節の伝導に障害がある事に
              より、心室に電気刺激が伝わらなくなります。その為心臓が止まる
              のではないかと思うくらい脈がゆっくりになり、眩暈、失神等の症状を
              示します。

頻脈性不整脈・・・心房自身による痙攣症状の心房細動、心房、心室間に通常以外の
              「副伝導路」があり、それが原因となって心房、心室間に異常な
              電気刺激が生じる状態の発作性上室頻拍、右心房の中で異常な
              電気刺激が生じる状態の心房粗動、心室で異常な電気刺激が
              生じる状態の心室頻拍、心室自身による痙攣状態の心室細動

              があります。
              これらの事により、速いスピードで頻繁に脈を打ち、激しい動悸や
              胸痛等の症状を呈します。特に心室細動は死に直結する危険な
              不整脈です。

心臓のポンプ機能が衰え、全身に十分な血液を送り出したり、戻ってきた血液を上手く
取り入れられなくなった状態を心不全と言います。様々な心臓病が原因で起こり、
最終的に生命の危険を伴う症候群の事です。又臓器にうっ血が生じる為うっ血性心不全
とも言われます。

左心不全・・・左心室の機能低下により、十分な血量を大動脈に送り出せなくなり、
          肺うっ血が起こります。その為肺がむくみ、息切れ、咳、呼吸困難等を
          引き起こします。左心不全を誘発する病気には心筋梗塞、狭心症、高血圧

          などがあります。

右心不全・・・右心室の機能低下により、大静脈にうっ血を生じ静脈圧が上昇します。
           その為血管内圧の上昇に伴い水分が組織に漏れる事や肝臓の腫れに
           より浮腫が生じます。

●タバコは控えましょう・・・タバコは血管を収縮させて動脈硬化を促進させてしまいます。
                心臓の酸素の取り入れを阻害します。


高血圧、糖尿病、高脂血症等のある人は特に気をつけましょう。

●食生活を見直しましょう・・・塩分、過剰の水分、お酒を控えましょう。

●脂肪分、コレステロールの高い食事に気を付け肥満防止に努めましょう。

●ストレス、疲労を溜めないようにしましょう。
柴胡加竜骨牡蠣湯
(サイコカリュウコツボレイトウ)

(第2類医薬品)
胸脇苦満、心下部膨満があり、精神不安、動悸、息切れ
眩暈、不眠、便秘のある人。
炙甘草湯
(シャカンゾウトウ)
(第2類医薬品)
虚証で心悸亢進、頻脈、動悸、息切れ等のある人。
疲労感
があり、手足のほてり、口渇、便秘を伴うことも
あります。
半夏厚朴湯
(ハンゲコウボクトウ)
(第2類医薬品)
冷え性で顔色が悪く、神経質な人で、咽中が塞がる
感じや
咽に球状のものがつかえる感じを訴える人。
振水音を認める
事が多い。胃腸が弱く、眩暈、動悸の
ある人。
桂皮、甘草、竜骨、牡蠣を加える事があります。
木防己湯
(モクボウイトウ)
(第2類医薬品)
顔色が悪く、呼吸困難、浮腫、動悸、尿利減少のある人。
大柴胡湯
(ダイサイコトウ)
(第2類医薬品)
実証で胸脇苦満があり、動悸、息切れ、便秘等の症状の
ある人。厚朴、杏仁を加える事が多いです。
五苓散
(ゴレイサン)
(第2類医薬品)
動悸、浮腫、口渇、尿量減少等の症状のある人。
心窩部の
振水音を認める事があります。
当帰芍薬散
(トウキシャクヤクサン)

(第2類医薬品)
軽症で冷え性、貧血傾向があり、眩暈、動悸、頭重、
軽い浮腫
等の症状のある人。四肢冷感が見られる事が
多いです。
当帰湯
(トウキトウ)

(第2類医薬品)
冷え性で顔色が悪く、胸脇部から背中にかけて鈍痛が
ある人。狭心症様の症状や腹部膨満感、呼吸困難等を
呈する事があります。
◎以上が良く使われる漢方処方で 煎じ薬 1日分 約250円+税〜450円+税
                       粉末  1日分 約210円+税〜270円+税です。
午黄
(ゴオウ)
(第3類医薬品)
牛の胆石で胆石症を患った牛の胆のうから
取れるものです。
心臓運動を増強する
作用や冠動脈に対して収縮作用等があると

言われます。

1日量添付の耳掻き状のさじ1杯として服用
します。
午黄 1箱(3.75g)
26,250円⇒20,000円+税
ツユクサ
(生薬名:鴨跖草)

(第3類医薬品)
全草には昔から心臓病に効く言われます。
動悸や
心臓病からくる浮腫に用います。
1日量約.10g〜15gを水600cc〜800ccで
煎じてお茶代わりに常用します。
ツユクサ(全草)
500g 2,000円+税
ネズミモチ
(生薬名:女貞子)
(第3類医薬品)
果実にはルペオール、マンニトール等が
含まれ強心、利尿、強壮作用があります。

1日量約.10gを水600cc〜800ccで煎じて
お茶代わりに常用します。
ネズミモチ(果実)
500g 1,500円+税
その人によって症状や体質は異なります。
あなたに合わせたオーダーメイドの漢方処方を調合します。
ぜひ一度やなぎ堂薬局にご相談ください。
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